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2008年05月09日

ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系

ハチマルリップ折れファンの方、お待たせしました。

リップ折れ修復方法の詳細をアップデートします。

はじめに断っておきますが、「完全修復系」はあくまで私見ですので、厳密に申し上げますと、一度壊れた恋はもう二度と戻らないのと同じ様に、一度壊れた物は完全に元には戻らないという事を念頭に叩き込んでおいてくださいネ☆

しかし釣れます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
(実証済み。リップが折れていても釣れるルアーなんで当たり前ですが・・・)
詳細は↓

※携帯電話機能付きカメラで撮影したので画像が悪い事をお詫び申し上げます。

さて最初に準備するもの。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
画像参照です。特筆すべき点は、折れたリップのハチマルにはスプリットリングを付けておいて下さいね。折れた箇所は接着面が出来るだけ大きく残る様に、左右対称に整えておきます。また補修用のリップは3ミリのアクリル板を使います。プラ板、塩ビ板でも大丈夫だとは思いますが、ボクの場合、現場で余った廃材を再利用する為、アクリ板の切れ端を使用しました。また、3ミリという厚みは、ハチマルリップの特徴である『くぼみ』を再現する為に、必要な厚みであります。また、電動ドリルの無い方は、『くぼみ』を形成するのに辛い作業になるかと思われますので、この時点で、諦めた方がよろしいかと思います(涙)。。。頑張れる方は、手作業で頑張って下さい。


それでは作業開始!
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
見て解る様にアクリル板3ミリ厚。乳白色にした理由は特にありません。廃材です。

適当な場所に鋸目を入れます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
コレはアクリ板をリングに干渉させない為の工程であります。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
こんな形になれば干渉しません。ヤスリでエッヂも削ります。


リップの折れていないハチマルから、リップの型を取ります。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
リングに干渉しない為の割れ目ちゃんを作ったので、アクリ板とリップがピッタリです。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
油性マヂックで書き写すとこんな感じ。両面に書いておくと作業がやり易いかも。


プラノコで切ります。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
ここである事に気が付きましたので、カットは中断します。


先にハチマルの特徴の『くぼみ』を形成しちゃいましょう。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
アクリ板が大きい方が作業し易いですもんね☆
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
オリジナルと照らし合わせながら、ヤスリを付けた電動ドリルで削って行きます。尚、このヤスリはホームセンターで400円程で売ってました。くれぐれも削り過ぎに注意デス。削り過ぎてしまうと、オリジナル同様、折れ易いリップになってしまいますよ!(笑)☆
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系


『くぼみ』が完成しましたら、型を抜きます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
プラノコで少しずつカットしていったら失敗は少ないと思います。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
マヂックの線を残しておくのがポイントです。(墨残し)


ヤスリで大まかな型を整えます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
細かな仕上げは、本体に接着してからの方がよろしいです。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
こんな調子です。


ボクは今後の為に大量生産するので、
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
こんな感じで下書きしておきます。いくらで売れるかな?なんちゃって☆


いよいよ本体と合体させます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
写真は普通のアロンアロハーですが、接着性能があんまり良くありませんでした。前回接着した接着剤は性能が良く、強度もバッチリでした。釣具屋さんで100円で売ってる、「釣り用強力瞬間接着剤ジョイフルエース」でしたので参考までに。


瞬間接着剤なので、ズレには注意して下さいね。貼り合わせたら数分待って、ヤスリで形を整えます。万が一ずれてしまっても、ここで型を形成し直せばオッケーです。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
コレでほぼ完成。オリジナルと並べても遜色ありません。


今回のハチマルは、BEETでしたので、多少リップが重くなっても良さそう。デスので、リップの裏側にもこだわってみました。段差にエポキシを充填し、形を整えてみました。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
かなり本格的です。最後は、赤マッキーで着色すれば修復部分がごまかせます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
ラパラCDの赤リップ仕様を真似てみました。


さて肝心の泳ぎですが、ちゃんとダートします。そして、たまにフラツキます。潜り過ぎません。ほぼオリジナルです。厳密に言うと、振りのピッチがオリジナルに比べて若干細かくない様な気がしますが、時と場合でオリジナルと使い分ける事が出来るルアーと考えれば、問題ではないかと思います。また、リップが少々重たくなった分、頭から沈みます。という事は・・・フォールでも喰ってきます。予想外の出来事で、コレにはビックリしました。ハリボテなのにタナボタであります。


また、いろんな泳ぎが楽しめます。
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系
解りづらいですが、リップにTKLMの様な溝をつけてみました。

ダートはしなくなり、早巻きしないとオリジナルに近い泳ぎはしません。という事は・・・シングルフック仕様で、流れのある場所で戦力になるのではないかな?と楽しみにしております。

今後はドリルドとかいろんなリップ形状も楽しんでみようかと企んでおります。


是非、皆さんもチャレンジしてみて下さいね☆
※クレームは絶対受け付けません!


追伸:
バチ抜けハイシーズンなのになにをやってるんだろう???ボクは・・・
でも今夜は何か掴めたかも・・・
ハチマルリップ折れ(ほぼ)完全修復系

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この記事へのコメント
初めまして。よく見させていただいてます。
自分には難しいですね・・
自分は使い終わって洗ってリップの傷をみてマニキュアのトップコート塗ってます。多少は粘り強くなったように感じます。
Posted by chihirochihiro at 2008年05月09日 03:10
@chihiroさん
どーもはじめまして。
chihiroさんのnameの前にmiを付け加えるとボクの本名なので、妙に親近感を覚えます。今後とも宜しくお願い致します。

『くぼみ』が難しいんですよね。

『くぼみ』が無くてもちゃんと泳ぐのですが、ダートしないし、どんどん潜っちゃうんですよね。

しかしいろんな形状でもちゃんと釣れるルアーになると思います。
Posted by michirapmichirap at 2008年05月09日 07:58
すっげー、そこまでやってたんだ・・・偉すぎ。
それじゃ、俺の修正物とは出来が違う訳だ。
因みに結果も・・・

もっと簡単な修正法を考え付いたので、上手くいったらUPします。
Posted by rattlehead at 2008年05月09日 10:05
すげー本格的ですね。。まず道具そろえるだけで、新品がいくつも買えちゃうよぉ。
でも以前自分もにたような事をやった事あります。NJ-85ってゆールアーを使っていたのですが、これもリップが根元からスパッともげてしまうので、新品からシリコン粘度で型とって、二液混合で固まるヤツで形成して、アロンアルファでくっつけてました。でも接合部分が弱く、またもげてしまうのです。
道さまみたいにV字に切り込みを入れてるのがポイントなんですかね〜?
残ったリップの上に乗せてる感じですか?
Posted by よこすか at 2008年05月09日 15:16
爆釣速報で拝見して読ませていただきました。
ハチマルは私もよく修復しています。

私の場合は、模型の自作をする方が使うレジン成型でリップを作っています。
要するに、型をとって樹脂を流し込んで成型するのです。
レジンとか成型とかで検索してもらえばわかると思います。
ただ強度が心配なので、本体に残った部分も全て削除して、
本体に溝を掘りなおして、差し込んで接着する方法を取っています。
なので、差し込む部分(ベロ)をリップ側に追加して型を作っています。

私の修復品の泳ぎに関してですが、泳ぎそのものの変化より、
左右に偏った泳ぎをすることが多いです。
(と言っても実際には3個しか修復してませんが)
アイチューンで直るレベルなんですが。
Posted by マルハチ at 2008年05月09日 18:14
亀レスでホント申し訳ありませんデス。

@rattleheadさん
ドーモっす。ブログで拝見しましたが、エポキシ形成系ですね☆

ボクも最初はその方法で考えましたが、強度の点が心配で実行できませんでした。既存と新規の接着性も気になりますが、強度はどうですか?

今度教えて下さいね☆

アクリ板リップの強度に関しては、オリジナルを遥かに上回っておりますが、既存と新規の接着性と重さに不安が残ります。
慣れると1枚作るのに10分程度で作れますが、拘りが出てきてしまうと、仕上げの貼付け後、何十分もにらめっこしております。

現場でお会いする事がありましたら、仕上り具合を実際に見て下さいね。

@よこすかさん
確かに工具は高いですね。
まぁボクは仕事の道具ですからその余力を使わせて頂いております。

ただハチマルのリップの弱さって言ったら・・・

どうにかしたいと考えておりましたが、ようやく完成です。
しかもドリルさえあれば超簡単です。ドリルはオリジナルのルアー作ったり、細かい金属類を磨いたり、もちろんかていのDIYでも大活躍しますので、買って損は無いと思いますよ。是非。


@マルハチさん
はじめまして。
爆釣速報の方から来られる方も居るなんてビックリでした。
もう少し綺麗な写真でアップすれば良かったかなと後悔しております。

マルハチさんは樹脂形成系ですね。
おっしゃる通り、問題は本体との接着強度だと思います。

差し込むとかなりの時間がかかりそうですね。
しかし、それこそ完全補修です。

アクリ板接着系補修は、割れ残ったリップの面積で接着強度が決まります。リップの角度も変わらないので大きな泳ぎの違いは見当たりませんが、重みによるスイム姿勢、レンジはだいぶ違うと思いますので、オリジナルとの使い分けが出来るところもタナボタであります。

ドリルさえあれば簡単に出来ますので是非チャレンジしてみて下さい。

しかし、完全に根元から折れてしまうとマルハチさんの方法しかありませんネ。ボクもチャレンジしてみます。
Posted by michirap at 2008年05月12日 08:56
強度はまるで問題ないですよ!
1個、かなりの薄さまで削ったんですが、多少撓む程度で動きはOK。
逆に軽くなりすぎて、レンジが変わってしまいました。
また、柔軟性があるんで、多少ぶつけても全く問題ありません。
(これは、隅田の盟友スーさんが、何回もぶつけて実証してくれてます)
また、接合部の強度も充分です。
全折れした場合は、リップの形状自体を変えなくてはいけませんが、
ただ巻きする分には、ほぼ同じ動きをする様にも作れます。

今は使いませんが、夏過ぎたら使い始めるので、お会いした時に見て下さい。
Posted by rattlehead at 2008年05月14日 11:12
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